2012年9月4日号(第19回APEC財務大臣会合、イラン北西部地震被害の被災者支援、第16回非同盟諸国首脳会議、他)

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ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
-(dev-info)-
皆様の同僚・知人への転送大歓迎いたします。
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【1】  開発フォーラム新着情報チェック:
「第19回アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合」
「イラン北西部における地震被害の被災者支援」
「第16回非同盟諸国首脳会議」

【2】 GRIPS開発フォーラム:
第13回エチオピア出張報告掲載
【3】 国連フォーラム
「私の提言:持続可能な社会貢献に金融が果たす役割」
大和総研 河口真理子さん
【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ:
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から
【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「水際取締りの現場より」
執筆: 山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)
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【1】 開発フォーラム新着情報チェック
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┌――┐Dev-Info 新着情報チェックでは掲載情報を
|\/│募集しています。情報掲載を希望する場合は、
└――┘ info@devforum.jpまでご連絡ください
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– 日本関連 –
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● 日米欧7ヶ国(G7)の財務相は、産油国に生産拡大を要請するとともに、世界経済の腰を折りかねない原油高への対応として、必要に応じて石油備蓄を放出する用意があると表明しました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g7/cy2012/g7_240829.htm
● 8月30日ロシアに於いて第19回アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務大臣会合が開催され、大臣共同声明が発表されました。
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/apec/ap_20120830.htm
● 政府はシリアの深刻な状況を踏まえ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)及び国連世界食糧計画(WFP)と協力しながら、トルコ、ヨルダン及びレバノンのシリア難民に対して、食料・医療・衛生等の分野において、500万ドルの緊急無償資金協力を追加的に行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120824_01.html
● 政府は、8月11日に発生したイラン北西部における地震被害の被災者支援のため、9000万円を上限として仮設住宅の購入に必要な緊急無償資金協力を行うことを決定しました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/jisseki/keitai/kinkyu/120824_02.html
● 同じくイラン北西部で発生した地震の被災者支援のため、国際協力機構(JICA)は、簡易トイレ・シャワー(供与総額約1,800万円)などの緊急援助物資の引渡しを行いました。
http://www.jica.go.jp/information/jdrt/2012/120823.html
● 日本とUNDPとの間で、4億7,400万円を供与額とするソマリアに対する無償資金協力「紛争、武装集団及び海賊の影響を受けた若年層の更正・社会統合支援計画(UNDP連携)」に関する書簡の交換が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120830_1.html
● マラウイに対する5億6,300万円の無償資金協力「中西部地方給水計画」に関する書簡の交換が行われました。日本は2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、650万人に対する安全な飲料水を提供するとの支援を表明しており、この計画はその具体的支援策の一環です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120830_2.html
● モザンビークに対する10億6,300万円無償資金協力「ナンプラ州中学校改善計画」に関する書簡の交換が行われました。日本は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、小学校1,000校(5,500教室)を建設するとの支援を表明しており、この計画はその具体的支援策の一環です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/h24/120831_1.html
● 外務省のHPにおいて、NGO連携無償資金協力(平成24年度 地域・国名別)一覧が公開されています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/zyoukyou/ngo_m24_ck.html
● JICAと川崎市は、官民連携により開発途上国の水環境改善に貢献することを目的とした連携覚書を締結しました。
http://www.jica.go.jp/press/2012/20120827_01.html
● 外務省経済協力専門員(アフリカに対する経済協力及び援助協調)を募集しています。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/saiyo/kikan/index.html
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– バイ・ドナー関連 –
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● 英王立協会(Royal Society)とDFIDは、アフリカの科学研究に5年で2400万ドルの支援を行うと発表しました。
http://www.scidev.net/en/science-and-innovation-policy/r-d-in-africa/news/royal-society-and-dfid-launch-fund-for-african-research.html
● 欧州委員会は、社会的保護(social protection)をテーマにした白書を発表しました。
http://ec.europa.eu/europeaid/news/2012-08-28_en.htm
● 英国議会が途上国の税収問題についての議論の議事録を発表しました。それによると英国は途上国の税徴収の効率化、および国をまたぐ形での脱税防止に対する支援を強化すべきとしています。
http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201213/cmselect/cmintdev/130/13002.htm
● オーストラリアAusAIDは、民間部門開発戦略を発表しました。その中で中心課題として、金融サービスの拡大、女性の経済エンパワメント、インフラ、教育、保健医療、経済改革とガバナンスを挙げています。
http://www.ausaid.gov.au/Publications/Pages/private-sector-development-strategy.aspx
● USAIDがシリア情勢のまとめをしています。
http://transition.usaid.gov/our_work/humanitarian_assistance/disaster_assistance/countries/syria/template/fs_sr/fy2012/syria_ce_fs02_08-24-2012.pdf
● USAIDが、ジェンダーに基づく暴力への予防と対応策について「the United States Strategy to Prevent and Respond to Gender-based Violence Globally」という報告書を発表しました。
http://pdf.usaid.gov/pdf_docs/PDACT888.pdf
● 米国証券取引委員会(SEC)は、米国での鉱物資源採掘に携わる証券発行企業に対して、紛争国からの鉱物資源の購入に関する情報公開の強化案( Cardin-Lugar Amendment to the Dodd-Frank Wall Street and Consumer Protection Act of 2010)を8月22日可決しました。
http://www.sec.gov/rules/final/2012/34-67717.pdf
http://www.cardin.senate.gov/newsroom/press/release/cardin-lugar-leahy-welcome-sec-approval-of-transparency-rules
● 紛争鉱物資源反対運動を手がけていたボノなどが歓迎する声明を発表しました。
http://one.org/blog/2012/08/22/bono-and-one-praise-sec-ruling-call-transparency-the-best-vaccine-against-corruption/
それに関連し、南スーダンとコンゴでの虐殺を人権侵害に対するアドボカシー活動を行う「enough project」は、電子ガジェット製造企業の製品における紛争国からの鉱物資源利用の撤廃への取り組みに対するランキングを発表しました。それによると、インテル、HP、フィリップスといった電子電気企業が上位にランクインしました。また日本企業ではパナソニックが13位にあげられています。
http://enoughproject.org/publications/taking-conflict-out-consumer-gadgets-company-rankings-conflict-minerals-2012
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– 国際機関関連 –
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● 9月26日から31日イランに於いて第16回非同盟諸国首脳会議が開催され、インド、エジプト、アフガニスタンなど30カ国以上の元首が出席、約50カ国から副大統領などが代理出席しました。
http://www.washingtonpost.com/world/middle_east/iran-hosts-the-non-aligned-movement-summit/2012/08/28/a2ab2774-f11e-11e1-892d-bc92fee603a7_gallery.html
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42775&Cr=aligned&Cr1=movement
● 安保理議長は報道声明を発表し、ソマリアの暫定憲法、国会の発足会合、国会議長の任命を歓迎するとともに、全当事者に対し、同国の移行期間の速やかな終結に向けて努力するよう求めました。
http://www.un.org/apps/news/story.asp?NewsID=42763&Cr=Somalia&Cr1=
● 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、南スーダンのユニティー、上ナイルの両州において、紛争を逃れて流入した10万人を超える難民の健康状況が深刻な状況にあると警告しています。
http://www.unhcr.org/503881659.html
● 同じくUNHCRは、シリアから暴力を逃れ、人道支援を求めて隣国ヨルダンに流出する難民が前週の4500人から1万200人へと倍増、今後さらに増えると指摘しています。
http://www.unhcr.org/503c97099.html
● アジア開発銀行(ADB)はサモア政府との間で、腸チフス、下痢予防のための汚水処理タンク設置プロジェクトの調印式を行いました。資金は200万ドルの日本ファンドが使用される予定です。
http://beta.adb.org/news/samoa/adb-japan-help-improve-sanitation-samoa
● 米州開発銀行(IDB)は報告書「Fiscal Institutions of Tomorrow」を発表し、ラテンアメリカおよびカリブ海地域において、財政制度の向上・強化がインフレや経済の脆弱を防ぎ、高生産性、イノベーション、成長へ導く鍵となり、地域の社会経済発展をもたらすと述べています。
http://www.iadb.org/en/news/news-releases/2012-08-24/fiscal-institutions-in-latin-america-and-the-caribbean,10089.html
● OECDは、国際課税問題を解決する為の租税条約に大きな影響をもつOECDモデル租税条約を改定し、これにより、必要な場合には銀行の顧客情報の秘匿権にかかわりなく国家間の納税情報の共有を強化するようになりました。
http://www.oecd.org/newsroom/taxoecdupdatesoecdmodeltaxconventiontoextendinformationrequeststogroups.htm
http://www.oecd.org/newsroom/taxoecdwelcomesmultilateraleffortstoimproveinternationaltaxcomplianceandtransparency.htm
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– シンクタンク・NGO関連 –
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● ODIより、エネルギー価格の変化が途上国に与える影響についての報告書が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6772&title=energy-price-shocks-consequences-developing-countries
● 同じくODIより、援助効果についての報告書が発表されています。
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6764&title=use-country-systems-localising-aid-budget-support
● 8月25-26日、ロンドンで、様々な開発課題をデータから分析するイベントが開催されました。
http://www.guardian.co.uk/global-development/poverty-matters/2012/aug/29/development-data-challenge-projects-code-hackday
● ODIが民間資金による気候変動対策支援のまとめを主要国別に発表しました。
日本
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6238&title=japan-private-climate-finance-low-carbon-growth
米国
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6759&title=united-states-private-climate-finance-support-mobilising-private-sector-engagement-climate-compatible-development
英国
http://www.odi.org.uk/resources/details.asp?id=6760&title=uks-private-climate-finance-support-mobilising-private-sector-engagement-climate-compatible-development
● CGDで、不正資金の流れと開発資金についての議論がまとめられています。
http://blogs.cgdev.org/globaldevelopment/2012/08/follow-the-money-illicit-financial-flows-and-development.php
● サセックス大学IDSとロンドン大学熱帯医療研究所などが、ミレニアムビレッジプロジェクトに対して独立した立場で厳密なインパクト評価を実施すると発表しました。
http://www.ids.ac.uk/news/ids-to-support-impact-evaluation-of-new-millennium-villages-project-in-ghana
ミレニアムプロジェクトの開発効果とインパクト評価については、かねてから議論されています。
参考http://aidthoughts.org/?p=3374
http://aidthoughts.org/?p=3330
http://blogs.worldbank.org/impactevaluations/jeff-sachs-the-millennium-villages-project-and-misconceptions-about-impact-evaluation
http://blogs.worldbank.org/impactevaluations/the-millennium-villages-project-impacts-on-child-mortality
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【2】 GRIPS開発フォーラム:
第13回エチオピア出張報告
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● 第13回エチオピア出張報告
GRIPS開発フォーラムの大野健一、大野泉、上江洲佐代子は、
JICAチームとともに、2012年7月29日~8月3日にエチオピアを訪問し、
産業政策対話第2フェーズの第2回ハイレベルフォーラム (HLF)を
実施しました。今回はHLFに加え、チャンピオン商品セミナーや日本
の経済発展史セミナーも開催しました。エチオピア訪問後は、8月6日
~7日にガーナも 訪問し、在アクラの研究機関であるACET (African
Center for Economic Transformation) とJICAとの共催セミナーを開
催し、意見交換を行いました。出張報告をぜひご一読ください。
エチオピア報告書
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/document/2012.08_ET_GH/2012.08Report_web.pdf
第13回出張の詳細
http://www.grips.ac.jp/forum/af-growth/support_ethiopia/support_ethiopia2_phase2.htm
(GRIPS開発フォーラム:飯塚美恵子)
http://www.grips.ac.jp/forum/index.htm
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【3】 国連フォーラム
「私の提言:持続可能な社会貢献に金融が果たす役割」
大和総研 河口真理子さん
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●「社会的投資」をテーマとした「私の提言」として、大和総研
調査本部で主席研究員を務められる河口真理子さんに「持続可能な
社会貢献に金融が果たす役割」についてインタビューしました。
リーマンショック、ソーシャル・ビジネスの広がり、東日本大震災などを通じ、
社会的課題の解決や社会の持続性確保における金融の役割が、
より一層問い直されると同時に期待されています。これまで10年以上にわたって
日本で社会的責任投資を広めるのにご尽力されてこられた河口さんに、
社会的責任投資の意義、経緯、将来性をひも解いていただきました。
http://www.unforum.org/teigen/31.html
(国連フォーラム担当:大槻佑子)
http://www.unforum.org/index.html
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【4】 東京発~世界銀行からのお知らせ
(1) セミナー・イベントのご案内
(2) 最近の活動から
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(1) セミナー・イベントのご案内
■ TEDx Sendai 参加申し込み開始
世界銀行は、2012年10月10日(月)、TEDxSendaiを開催します。
本イベントでは、自然災害について様々な観点から議論するとともに、
世界中、そして地元の思想家や実務者が一堂に会し、
主要な開発課題についての視点やアイディアを共有します。
ご関心のある方は以下リンクよりお申し込みください。
なお、お送りいただいたアプリケーション・フォームは、
世界銀行で選考させていただきます。申込が確認された方には、
後日、TEDxSendaiの詳細をEメールにてご連絡いたします。
参加は無料です。
詳細(日本語):
http://bit.ly/OBOweh
■ 年次総会・市民社会プログラムセッションプロポーザル 受付中
世銀・IMF年次総会の期間中、世銀・IMF職員と
CSOの代表、学識経験者等の話し合いや知見の交換を
促進する目的で、市民社会プログラムとして
約50セッションが予定されています。
現在、CSO主催セッションのプロポーザルを受け付けています。
セッション案の送付締切は、9月14日です。
概要 (日本語) :
http://bit.ly/NjKnuy
暫定スケジュール(英語・週1回程度更新中):
http://bit.ly/OAQc7E
オンライン認定申請(英語):
https://www-amsweb-ext.imf.org/cso-ext/registration.aspx
■ 第3回中高生開発援助標語コンテスト締切間近
世界銀行東京事務所では、開発途上国との協力や
援助に対する理解や支援を促すために、中学生・
高校生の皆さんから、親しみやすい標語(スローガン)を募集しています。
優秀な作品は、世界銀行・IMF年次総会開催中に、
会場にて表彰式を開催予定です。
締切は9月10日(必着)。オンラインからも応募できます。
奮ってご応募ください。
詳細(日本語): http://bit.ly/Ks6xxy
(2) 最近の活動から
8月25日、高校生向けのグローバル人材育成のための
講師派遣第4回目を開催しました。
今回は、受験指導塾のモチベーションアカデミアが
中高生を対象に行う特別講義で、世銀職員春原祐子から、
開発途上国の現状、自身のキャリア形成などについて説明しました。
世界銀行Facebookページにて、参加者の感想をご紹介しています。
詳細(日本語): http://on.fb.me/N37nCB
(世界銀行東京事務所: 開裕香子)
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【5】 ワシントンDC開発フォーラム便り
「水際取締りの現場より」
執筆: 山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)
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税関職員だったとき初めて摘発したのは、ネパールからの輸入品のテーブルに
埋め込まれていた大麻樹脂でした。長期の使用に耐えうるとは思えない粗末
なテーブルは、マニ教の祈祷用との申告で、凝った手彫りのデザインが施された
色鮮やかなものでした。
木製品は加工が容易なため、従来から密輸品の隠匿に使われてきましたが、
密輸する上での難点はX線の透過率が高いことです。このテーブルは、大麻樹
脂を隠している部分に深い彫刻が施されていました。これにより、X線透過後の
画像には歪みが出て、X線検査ではっきりと大麻樹脂を判別することは困難でした。
最終的には麻薬探知犬の反応を見てから、テーブルを破壊して発見に至りました。
不正薬物の水際阻止という使命を果たせた喜びがある一方、このテーブルの
加工過程を考えて複雑な気持ちになりました。彫刻部分は職人技が必要と
思われ、とても素人仕事には見えませんでした。
取締りの現場では、社会の弱者が、決して多くない報酬を餌に犯罪行為の
手先として利用されている状況を多く目にします。当時のネパールで、大麻ビジ
ネス以外に生活の糧が得られる選択肢が豊富にあったのかどうかは分かりません。
しかし、普通の人々が、生きて行くために不正に関わらざるを得ないという国は、
まだたくさんあるのでしょう。
自らの意思で不正を働く人は論外ですが、悪いことをしたくなかったのに不正に
関わらざるを得なかった人を生み出してしまうのは悲劇です。すべて元を辿ると、
貧困に起因していると思います。いろいろな形で開発問題に取り組み、貧困の
解消に力を注ぐ努力で、そういった人が一人でも減りますように。
(ご参考)筆者が摘発に関わったネパール製テーブルの画像
http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1022127/www.customs.go.jp/yokohama/mizugiwa/img/taimajyushi1.jpg
山尾 依里(世界銀行日本理事室/ワシントンDC)
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DC開発フォーラム「情報サービス(dev-info)」と
「メーリングリスト(devforum)」
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議事録)をはじめとする活動情報に加 え、グローバルな開発戦略と日本の
関わりに関する主要な情 報を、「ワシントンDC開発フォーラム・情報サービス
(dev-info)」として、電子メールにて2週間に1回を目途 に送付しています
(メルマガと同じです)。バックナンバー はこちらです。
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リングリスト参加者は氏名・所属を明らかにす るとともに、発言者の了承がない
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編集担当:小林隼人/荘所真理/杉原ひろみ/春木由美
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